【レポート】わたしらしく働くためのセルフブランディング
デジタルハリウッド 横浜が開催した、「わたしらしく働くためのセルフブランディング講座」に参加してきました!
この記事では、セミナーの内容を個人的にまとめていきます。
はじめに:登壇者様について
泰道ゆりか様
銀行員のキャリアから一転して、デジタルハリウッド に入学。
今はフリーランスのwebデザイナーとして働いてらっしゃいます。
写真の第一印象は、ふわっとした方なのかなぁだったのですが、実際にお会いしてみるとめちゃくちゃエネルギッシュ!!
もちろん、華やかでとても愛嬌のある素敵な方でしたが、内から溢れるエネルギーを感じました。
泰道ゆりか様のHP▼
個人で活躍するために必須のセルフブランディング
セルフブランディングってなんだろう
まずは言葉を分解してみましょう、とのことで「ブランド」からスタート
ブランド: お客様の心の中にあるイメージ
ここでこの意味を理解するための問題です。
Q.以下の各言葉から、あなたが連想したものは何でしょうか
①「元気いっぱーーつ!」→オロナミンC
②「あなたとコンビに♪」→ファミリーマート
③「結婚したら」→ゼクシィ
反転(選択)で、各言葉がどの企業のキャッチフレーズなのかが見れます。
こういったキャッチフレーズを見て、「あの商品でしょ!」となったらブランディングの成功例、だそう。とてもわかりやすい例ですよね。
つまり、セルフブランディングの意味は以下2つ。
・お客様の心の中にあるイメージを作っていく活動
・自分自身の価値を高めていく活動
ところで、このセルフブランディングについて悪いイメージを持ってはいませんか?
よく受ける誤解として以下2つが上げられていました。
・自分からかけ離れた虚像をつくりあげる
・ブランドものなどで煌びやかに仕立てあげること
自分が辛くなるセルフブランディングは間違ってます。正しいセルフブランディングは以下。
本来の自分が持っている良さ・魅力を相手の欲しい!に変換してわかりやすく伝える
ちゃんとやれば、とっても楽しそうな活動です。「私はこう!」で、プラスに見てもらえるなんて働き手冥利につきますよね。
セルフブランディングは勝負せずに勝つための戦略
「ビジネスでは戦っている時点で負けだ」
とある有名企業の創業者の言葉だそうです。
これは、「この人いいよ!」という制作の紹介が起こりやすいWeb制作にも強く言えること。
例えば、Web制作に関する知識が全くないAさん。自分のお店のWebを作りたいけど、どうしていいか全く分からない。
とりあえず、ネットで調べてみたけど同じようなWeb製作者さんが沢山いて、とりあえずBさん、Cさん、Dさんにしぼりはしたけど...。
ここで、知識がないAさんは、「どれだけ早く制作できるのか」「どれだけ安くやってくれるのか」といった、機能的数字で判断しようとします。
...駆け出しが数字で勝つのは厳しい!!
業界に長くいる方には勝てないです。そこで出てくる戦略がセルフブランディング。
「Cさんは信頼できる!」というCさんのブランドがAさんの中にあれば、機能的な数字を考える前に、選んでもらえるわけです。しかも、Cさんが良かったと感じてくれたら、同じく自営業でweb制作の知識がないDさんにもEさんにも紹介してもらえるかも!
「水はいろはす」という考えがあれば、水を選ぶのに悩むことはないですよね。ましてや、水の構成成分を調べたりなんて...。
初心者でもできる!セルフブランディング
セルフブランディングは客観的な自己理解
売れるためのセルフブランディングにとって大切なのはこの図です。
自分の想い×ニーズ
しかしそうは言っても、登壇者様もデジハリにいた頃はセルフブランディングも自分の想いも全くわからなかったそうです。
特に最初は、ニーズがわからない。他者から見た自分の強み、求められること。
「可愛いサイトが作りたい!」その一心だったという話に共感してしまいました。
様々な活動と失敗を通して「自分のなりたい」「他者から見た強み」が洗練されていったそうです。
自分が勝てる場所で勝つ(登壇者様の実体験から)
登壇者様のセルフブランディングが形になるまで、3つの転換期があったそうです。
- 卒業制作に挑戦する時
- 様々なことに挑戦していく1年目
- 経験と失敗を積み重ねた2年目
第一期:卒業制作
とにもかくにも、実績を作りたい!可愛いHPが作りたい!という熱い想いをもって営業メールをしていた時期だそうです。
実績、作品、ポートフォリオそのもの...全てがセルフブランディングにつながっていきます。こういう人に申し込んで欲しいな、という意識を持ってポートフォリオを作っていたそう。
第二期:様々なことに挑戦
HP制作という軸はブラさずに、声をかけられたことは全てやってみた時期。この中で、「自分の強みに関する、主観的評価と客観的評価は一致しない」ということを感じたそうです。
例えば、登壇者様は声が大きいことがコンプレックスだったそうですが、講師のお仕事をしてみたら、それが好評に。「聞こえ易くていい」「マイクの心配が入らなくて助かる」という声が多くあったそうです。
また、銀行員の仕事では決められたものを売ることができず苦しんだそうですが、Webデザイナーになってからは「相手の求めるもの」を考え、自由に発想する性格がプラスに働き、信頼を勝ち得ていったそうです。
第三期:経験と失敗を積み重ねて
自分の価値観と軸が見えてきて、自分の想いと他者からのニーズが重なる部分が見えてきたそうです。例えば、登壇者様は元々銀行員を辞める際に「環境に縛られたくない」と考えたそうです。フリーランス2年目、何故自分がそう思ったのかが言語化できるようになったそうです。
その発見を踏まえ、働き方を見直し、より発信が一貫性を持ち洗練されていったそう。
また、「最初は完璧じゃなくていいから、色々発信してみて、誰かに響くものを探していく」ことが大切とのことです。
最後に:私が感じたこと
「銀行で働いていた時は、仕事ができないと言われ続け、よく泣いていました。でもwebデザイナーになってからは、一回も泣いてない。その上、周りから信頼されるようになりました」
前職で泣いた自分を思わず投影してしまって、心が震えました。
環境を、仕事を変えれば人生は変えられる、とても胸にくる力強い言葉でした。
自分の強みも、客観的な強みも、これから働いていく中で、しっかり精査していきたいと思います!
とりあえず、今の自分の想いとなりたい姿は
・想い:同じように仕事で辛い経験をして、もう一度自分を取り戻したい人のために、何かしたい!
・活動:私の発信をみた人が、「がんばろう!」「私にもできるかも!」と思ってもらえる発信をしていく
言語化すると照れ臭いですね。この発信も、誰かの「がんばろう」を支える何かになれたら幸いです。
(今回の講義、泰道さんのメルマガで動画公開されるらしいですよ!)
(かなりはしょった部分もあるので、是非見てみてください)