Webデザイナー見習いのイキガイ探し

抑うつ・元法人営業は、果たしてWebデザイナーとして社会復帰できるのか。挑戦&闘病日記

読書記録「世界がハマるTIK TOKとは何物か」ニューズウィーク

<概要> 

日本で若年層を中心に爆発的にヒットし、各種広告にも取り上げられるTIK TOK。実は運営の本社は中国にあり、そのブームも日本のみということはなく世界的、特に東南アジアを中心に巻き起こしている。また、その破竹の勢いのユーザー規模拡大の要因は広告投資によるものと言うよりは「口コミ」。それを可能にしたのは、運営会社バイトダンスの懐刀「AIリコメンド機能」と、完全な素人であっても容易にプロのような動画が撮れる、「撮影のお手軽さ」がある。今後の課題として、急速な拡大から対応が追い付いていない「ステルスマーケティングへの対応」「青少年保護問題」はあるが、SNSにおいては普遍的な課題であるため、克服は時間の問題だ。それより、この人気を一過性のものにしないための新たな進化が求められる。バイトダンスはその対応としてコミュニケーションとして「つながる」ことを目標に掲げている。「つながる」SNSを占拠しているフェイスブックはこの動きに対応するように、TIK TOKと近似したサービス内容のアプリをリリースしている。

 

<なんかおもったこと>

TIK TOKの運営って本社中国だったんですね。そもそもそこから知らなかったです。

家族のJKと一緒にしばらくTIK TOKにはまって、時間を湯水のように使いました。圧倒的中毒性です。そして一般ユーザーが簡単に情報発信者になり、影響力を持てると言うのも身近な事例で目の当たりにしました。知人が凄まじい再生回数の動画をあげていて、「え???」ってなりましたね。はい。

今後のグローバル展開ですが、ファーウェイのようなことになるんじゃないかなんて勘ぐってしまいます。フェイスブックの独壇場に近づけば近づくほど、あちらのロビーングが激しくなるでしょうし。また、中国の国政協力に関する法とイメージがあるので、ちょっとしたことで躓くとアメリカ・ヨーロッパからは爪弾きにあいそうです。

 

******以下詳細まとめ***************

 

<TIK TOKとは>

・15秒の自作動画をシェアできるショートムービーアプリ

・特徴: リップシンク動画、誰でも発信者になれる、動きに合わせてハートが表示されるなどの特殊効果

■「見る」「撮る」のイノベーション

見る: AIリコメンド機能、次のコンテンツへのスムーズな遷移

撮る: 極めて簡単な動き、口パクのみなどでプロのような映像が撮れる

■インターネットの謳い文句「個人が放送局になる」の達成

PGC(プロ制作コンテンツ)

例)YouTube動画等(インフルエンサーと動画視聴者に分化してしまう)

UGC(ユーザー制作コンテンツ)

 

<運営会社: バイトダンス社(中国本社)>

2012年創業のスタートアップ会社だが、2017年時点で従業員数が3万人に達する

2018年度の資金調達で30億ドルを集め、企業価値750億ドルと評価。アリババとテンセントに次ぐ中国IT企業第3位とされている

ユーザーの興味関心に沿って情報サービスを提案するAIが強み

 

<日本国内での動き>

「め組のひと」動画数55万本以上、累計再生回数2億5000万回

8年前の曲が再ヒットしたことから、マーケティングツールとしての価値が評価された

若年層を中心とした口コミによって流行

日本経済新聞社18年度「日経MJヒット商品番付」では、安室奈美恵と並んで最高位に輝く

 

<グローバル展開>

150ヶ国以上でサービス展開、世界的な流行に

18年第3四半期世界アプリ市場ダウンロード数第4位(Instagramを上回る)(米調査会社センサータワー)

ダウンロードの5分の1は東南アジア市場

中国と国外でTIK TOKアプリを分けている(国外ユーザーによる中国共産党批判動画などが上がらないように)

 

<今後の課題>

1ステルスマーケティングへの対応

2青少年保護

殆どが顔出し→援助交際、いじめに発展の危険

各国ごとの法の違い

例)性的表現や宗教の冒涜から1週間アクセス遮断(インドネシア

3一過性のブームで終わらないための対策

「つながる」分野への進出:コミュニケーションツールとしての地位を確立する

Facebook社が動画アプリ「Lasso」をリリースするなど、TIK TOKを意識した動きを見せている

 

 

Newsweek (ニューズウィーク日本版)2018年12/25号[TikTokの衝撃]

Newsweek (ニューズウィーク日本版)2018年12/25号[TikTokの衝撃]

 

 

<追記情報> 

◆中国4大IT企業: BATJ(中国版GAFA

Bバイドゥ(検索システム)

Aアリババ(電子商取引

Tテンセント(メッセージアプリとゲーム)

J JDドットコム(電子商取引

 

◆上記に続く4大IT企業: TMMD

Tバイトダンス

M美団点評(出前とレストラン検索)

Mシャオミ(スマートフォン

D滴滴出行(ライドシェア)